第15回「德川賞」
第15回の「德川賞」は下記の著作を受賞作とすることに決定し、平成29年11月3日(祝)東海大学校友会館にて授与式を行います。
『近世琉球貿易史の研究』
著者:上原 兼善
発行: 岩田書院
選考過程
平成29年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成28年に刊行された日本近世に関する著書より25点を選定し、次の9点を第二次候補に絞った。
書名:『豊臣政権の権力構造』
著者:堀越 祐一
出版社:吉川弘文館
書名:『豊臣政権の権力構造と天皇』
著者:跡部 信
出版社:戎光祥出版
書名:『広島藩の地域形成』
著者:土井 作治
出版社:渓水社
書名:『近世の朝廷財政と江戸幕府』
著者:佐藤 雄介
出版社:東京大学出版会
書名:『江戸城大奥をめざす村の娘』
著者:大口勇次郎
出版社:山川出版社
書名:『近世琉球貿易史の研究』
著者:上原 兼善
出版社:岩田書院
書名:『加賀藩の都市の研究』
著者:深井 甚三
出版社:桂書房
書名:『江戸教育思想史研究』
著者:前田 勉
出版社:思文閣出版
書名:『日本近世貨幣史の研究』
著者:安国 良一
出版社:思文閣出版
これらを審査員5名が分担・精読し、9月14日の第2回選考委員会において慎重な審議を経て、以下の3点が最終候補に残った。 審議を尽した結果、『近世琉球貿易史の研究』を「德川賞」に選定した。
『近世琉球貿易史の研究』
著者:上原 兼善
発行:岩田書院
『豊臣政権の権力構造と天皇』
著者:跡部 信
発行:戎光祥出版
『江戸教育思想史研究』
著者:前田 勉
発行:思文閣出版
第15回「德川賞」 選考要領
1.選考対象
- 平成28年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
- 日本近世の範囲は德川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
- 日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
- 編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない
2.選考委員(敬称略)
委員長 高埜利彦
学習院大学文学部教授・日本学術会議会員
大石 学
東京学芸大学教授・副学長
小林 忠
岡田美術館館長・学習院大学名誉教授・國華社主幹
佐藤孝之
東京大学史料編纂所教授
田代和生
慶應義塾大学名誉教授・日本学士院会員
3.表彰
賞状ならびに副賞100万円