第14回「德川賞」
第14回の「德川賞」は下記の著作を受賞作とすることに決定し、平成28年11月3日(祝)東海大学校友会館にて授与式を行います。
『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』
著者:夫馬 進
発行: 名古屋大学出版会
選考過程
平成28年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成27年に刊行された日本近世に関する著書より20点を選定し、次の8点を第二次候補に絞った。
書名:『織田信長権力論』
著者:金子 拓
出版社:吉川弘文館
書名:『譜代大名の創出と幕藩体制』
著者:小宮山敏和
出版社:吉川弘文館
書名:『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』
著者:夫馬 進
出版社:名古屋大学出版会
書名:『近世日清通商関係史』
著者:彭 浩
出版社:東京大学出版会
書名:『近世日本の銅と大坂銅商人』
著者:今井 典子
出版社:思文閣出版
書名:『近世浄土宗史の研究』
著者:宇高 良哲
出版社:青史出版
書名:『歴史のなかの『夜明け前』
著者:宮地 正人
出版社:吉川弘文館
書名:『琳派 響きあう美』
著者:河野 元昭
出版社:思文閣出版
これらを審査員5名が分担・精読し、9月20日の第2回選考委員会において慎重な審議を経て、以下の3点が最終候補に残った。 審議を尽した結果、『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』を「德川賞」に選定した。]
『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』
著者:夫馬 進
発行:名古屋大学出版会
『歴史のなかの『夜明け前』
著者:宮地 正人
発行:吉川弘文館
『琳派 響きあう美』
著者:河野 元昭
発行:思文閣出版
第14回「德川賞」 選考要領
1.選考対象
- 平成27年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
- 日本近世の範囲は德川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
- 日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
- 編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない
2.選考委員(敬称略)
委員長 竹内 誠
東京都江戸東京博物館館長・東京学芸大学名誉教授・日本博物館協会顧問
小林 忠
岡田美術館館長・学習院大学名誉教授・國華社主幹
高埜利彦
学習院大学文学部教授・日本学術会議会員
田代和生
慶應義塾大学名誉教授・日本学士院会員
松尾正人
中央大学文学部教授・八王子市史編さん審議会会長・多摩市文化財保護審議会会長
3.表彰
賞状ならびに副賞100万円