第8回「德川賞」
第8回「德川賞」については、下記の著作を受賞作とすることに決定し、平成22年11月3日(祝)東海大学校友会館(霞が関ビル35階)にて授与式を行いました。
1.受賞著作
『近世の在村文化と書物出版』
著者: 杉 仁
発行: 吉川弘文館
2.選考過程
平成22年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成21年に刊行された日本近世に関する著書より8点を第二次候補に選定し、9月の第2回選考委員会に於いて次の6点を最終候補に絞り、議論を尽した結果、全員一致で上記著作を第8回「德川賞」受賞作とすることに決定しました。
『近世の領主支配と地域社会』
著者: 高野信治
発行:校倉書房
『江戸の社会と御免富』
著者:滝口正哉
発行:岩田書院
『近世陰陽道組織の研究』
著者: 梅田千尋
発行:吉川弘文館
『近世の在村文化と書物出版』
著者:杉 仁
発行:吉川弘文館
『近世の朝廷と女官制度』
著者:高橋 博
発行:吉川弘文館
『秋田蘭画の近代』
著者:今橋理子
発行: 東京大学出版会
第8回「德川賞」 選考要領
1.選考対象
- 平成21年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
- 日本近世の範囲は德川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
- 日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
- 編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない
2.選考委員(敬称略)
委員長 速水 融
文化功労者・日本学士院会員・慶應義塾大学名誉教授
小林 忠
学習院大学教授・千葉市美術館館長
高埜利彦
学習院大学文学部部長
竹内 誠
江戸東京博物館館長・東京学芸大学名誉教授
松尾正人
日本学術会議会員・中央大学副学長
3.表彰
賞状ならびに副賞100万円