第7回「德川賞」
今年は「德川賞」に該当する著作がありませんでしたが、次の2点を佳作に選定いたしました。
『近世京都の金銀出入と社会慣習』
著者: 宇佐美 英機
発行:清文堂出版
『近世朝廷社会と地下官人』
著者: 西村 慎太郎
発行: 吉川弘文館
なお、「德川賞」の対象外2点の内、次の著作を「德川記念財団 特別功労賞」に選定いたしました。
『江戸幕府財政史料集成』上・下
著者: 大野 瑞男
発行: 吉川弘文館
選考過程
平成21年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成20年に刊行された日本近世に関する著書より18点を選定し、次の9点(「德川賞」対象7点、対象外2点)を第二次候補に絞り、9月の第2回選考委員会に於いて議論を尽した結果、該当作無しの結果となりました。なお、対象外の2点は「德川記念財団 特別功労賞」候補として別枠で取り扱い、上記1点を選定いたしました。
書名:『近世前期郷村高と領主の基礎的研究』
著者: 和泉 清司
出版社:岩田書院
書名:『江戸幕府財政史料集成』上・下
著者: 大野 瑞男
出版社:吉川弘文館
書名:『江戸幕府放鷹制度の研究』
著者: 根崎 光男
出版社:吉川弘文館
書名:『松平定信政権と寛政改革』
著者: 高澤 憲治
出版社:清文堂出版
書名:『御家騒動の研究』
著者: 吉永 昭
出版社:清文堂出版
書名:『近世朝廷社会と地下官人』
著者: 西村 慎太郎
出版社:吉川弘文館
書名:『近世京都の都市と社会』
著者: 杉森 哲也
出版社:東大出版会
書名:『近世京都の金銀出入と社会慣習』
著者: 宇佐美 英機
出版社:清文堂出版
書名:『諸国東照宮の史的研究』
著者: 中野 光浩
出版社:名著刊行会
11月3日(火・祝)東海大学校友会館(霞が関ビル35階)にて授与式を行います。
第7回「德川賞」 選考要領
1.選考対象
- 平成20年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
- 日本近世の範囲は德川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
- 日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
- 編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない
2.選考委員(敬称略)
委員長 速水 融
文化功労者・日本学士院会員・慶應義塾大学名誉教授
小林 忠
学習院大学教授・千葉市美術館館長
高埜利彦
学習院大学文学部部長
竹内 誠
江戸東京博物館館長・東京学芸大学名誉教授
松尾正人
日本学術会議会員・中央大学副学長
3.表彰
賞状ならびに副賞100万円