第1回「德川賞」
第1回「德川賞」については、下記の2著作を受賞作とすることに決定し、去る平成15年11月3日(祝)霞会館にて授賞式を行いました。
1.受賞著作
「近世公家社会の研究」
著者: 橋本 政宣
発行: 吉川弘文館
「幕藩領主の権力構造」
著者: 藤井 讓治
発行: 岩波書店
2.選考過程
財団内に選考委員会を設け、平成15年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成14年に刊行された日本近世に関する著書52点の内より下記9点を候補著作として選定しました。
「江戸の阿蘭陀流医師」
著者: 杉本 つとむ
発行: 早大出版部
「江戸幕府御用金の研究」
著者: 賀川 隆行
発行: 法政大出版局
「狩野派障屏画の研究」
著者: 武田 恒夫
発行: 吉川弘文館
「寛永文化の肖像画」
著者: 門脇 むつみ
発行: 勉誠出版
「キリシタン時代の貿易と外交」
著者: 高瀬 弘一郎
発行: 八木書店
「近世公家社会の研究」
著者: 橋本 政宣
発行: 吉川弘文館
「近世幕領の行政と組合村」
著者: 久留島 浩
発行: 東京大学出版会
「幕藩領主の権力構造」
著者: 藤井 讓治
発行: 岩波書店
「東廻海運史の研究」
著者: 渡辺 英夫
発行: 山川出版社
平成15年10月に最終選考委員会を開催し議論を尽くした結果、全員一致で上記2著作を第1回「德川賞」受賞作とすることに決定しました。
第1回「德川賞」 選考要領
1.選考対象
- 平成14年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
- 日本近世の範囲は德川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
- 日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
- 編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない
2.選考委員(敬称略)
委員長 速水 融
文化功労者・日本学士院会員・麗澤大学教授
小林 忠
学習院大学教授
高埜利彦
学習院大学教授
竹内 誠
江戸東京博物館館長
松尾正人
日本学術会議会員・中央大学文学部長
3.表彰
賞状ならびに副賞100万円