第23回「德川賞」
第23回の「德川賞」は下記の著作を受賞作とすることに決定し、令和7年11月8日(土)霞会館にて授与式を開催する。
『徳川幕臣団と江戸の金融史 札差・両替商の研究』
著者:末岡 照啓
発行:思文閣出版
なお、今回は「德川賞」に加え、次の著作を「特別功労賞」に選定した。
『近江商人の経営と理念 三方よし精神の系譜』
著書:末永 國紀
発行:清文堂出版
選考過程
令和7年7月21日に第1回選考委員会を開催し、対象期間である令和6年に刊行された日本近世に関する著書より12点を選び、選考委員5名が分担・精読した。
9月18日の第2回選考委員会において、次の4点が審査に残った。
書名:『近世領国社会形成史論』
著者:稲葉 継陽
出版社:吉川弘文館
書名:『近世日本の形成とキリシタン』
著者:清水 有子
出版社:吉川弘文館
書名:『徳川幕臣団と江戸の金融史』
著者:末岡 照啓
出版社:思文閣出版
書名:『近江商人の経営と理念』
著者:末永 國紀
出版社:清文堂出版
さらに、審議をつくした結果、上記の賞を選定した。
第23回「德川賞」 選考要領
1.選考対象
- 令和6年1月1日より令和6年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
- 日本近世の範囲は德川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
- 日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
- 編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない
2.選考委員(敬称略)
委員長 高埜利彦
学習院大学名誉教授
大石 学
東京学芸大学名誉教授・静岡市歴史博物館館長
榊原 悟
岡崎市美術博物館特任館長・群馬県立女子大学名誉教授
佐藤孝之
東京大学名誉教授
田代和生
慶應義塾大学名誉教授・日本学士院会員
3.表彰
德川賞
賞状ならびに副賞100万円