「家康は48回」

表彰活動

コンクール in 岡崎 第15回「徳川家康公作文コンクール」

家康賞(優秀賞)

「家康は48回」

岡崎市立六ツ美南部小学校3年  金山 咲希 

5月20日の第32回岡崎市わんぱくずもう大会に出た後、家ぞくといっしょにごはんを食べた時のことです。

「おい、今何回かんどった?」

と、じじがわたしに聞きました。わたしは、

「20回ぐらいかな。なんでだん?」

すると、じじが教えてくれました。

「家康は48回かんどったで、けんこうで75さいまで長生きできただよ」

武田信玄は53さいで豊臣秀吉は63さいまでなのに、ずいぶん長生きしたんだなと思っていると、じじが、

「ほいだで、さきちゃんも48回かんでみりん」

と言うので、

ゆっくりかんでみました。

20回かむと、つばがよく出てきて、ごはんとまざりました。だけど、まだバサバサしていて飲みこみづらく感じました。

30回かむと、ごはんがつばでやわらかくなりトロッとしてきました。

40回になると、しっかりかんだで、ごはんがグニャグニャになりました。

ついに48回、ごはんが口の中でドロドロになり、ふしぎなあまい味がしてきたので、

「もうごはんじゃないよ。ドロドロで汁みたいになっとるよ。ほいでね、何かよく分からんけど、かんどるうちにすもう大会で負けたことを思い出したよ。どうしたら負けんかったのかな?って考えちゃってたよ」

と、じじに話しました。するとじじが、

「家康は、関ケ原の合戦で勝った時、仲間のぶしょうたちとのやき肉パーティーで、ムシャムシャ早食いのぶしょうたちに、『もっとゆっくり、よくかんで食べりん。』と教えただよ」

わたしは(ふーん、ほっか、きっとよくかむと体によい事や、わたしもかみながら、すもう大会のことを思い出し考えたみたいに、家康は「関ケ原で勝っても喜んでいないで、48回かみしめながら、勝った後の平和な時代づくりも考えりん。」とぶしょうたちに教えたかったんだろうな。)と思いました。

わたしも、これからは家康のように、しっかりかんで、よく考えるけんこうづくりをしていきます。

家康さん、ありがとう。