第17回「徳川賞」

表彰活動

第17回「徳川賞」

第17回の「德川賞」は下記の著作を受賞作とすることに決定し、令和元年11月3日(祝)東海大学校友会館にて授与式を行います。

近世武家社会の奥向構造
著者:福田 千鶴
発行:吉川弘文館

日本近世書物文化史の研究
著者:横田 冬彦
発行:岩波書店

前者は、奥向きの女性と職制を将軍家と大名家で研究した力作。女性を個人や女性論からだけでなく、職制や文化など広く捉える試みは画期的。
後者は、江戸に入って花開いた書籍文化を、従来の作品や著者からの分析ではなく、読者の視点から描いた書籍文化の研究。
共に、画期的な充実した著書で、甲乙をつけがたく、今回は2冊の受賞となった。

選考過程

令和元年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成30年に刊行された日本近世に関するより、次の9点を第二次候補に絞った。

書名著者出版社
『近世前期の土豪と地域社会』小酒井 大悟清文堂出版
『中近世山村の生業と社会』白水 智吉川弘文館
『近世政治空間論』杉本 史子東京大学出版会
『描かれた祇園祭-山鉾巡業・ねりもの研究』八反 裕太郎吉川弘文館
『德川家康の服飾」』福島 雅子中央公論美術出版
『近世武家社会の奥向構造』福田 千鶴吉川弘文館
『 将軍権力と近世国家 』 藤本 仁文 塙書房
『 権力の肖像-狩野派絵画と天下人- 』 松島 仁 ブリュッケ
『日本近世書物文化史の研究 』 横田 冬彦 岩波書店

これらを審査員5名が分担・精読し、9月13日の第2回選考委員会において、以下の4点が残った。

『近世政治空間論』  著者: 杉本 史子  発行: 東京大学出版会

『德川家康の服飾』  著者: 福島 雅子  発行:中央公論美術出版

『近世武家社会の奥向構造』  著者: 福田 千鶴  発行:吉川弘文館

『日本近世書物文化史の研究』  著者: 横田 冬彦  発行:岩波書店

第17回「徳川賞」 選考要領

1.選考対象
(イ)平成30年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
(ロ)日本近世の範囲は徳川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
(ハ)日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
(ニ)編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない

2.選考委員(敬称略)

委員長 高埜 利彦 学習院大学名誉教授・日本学術会議連携会員
委員 大石 学 東京学芸大学教授・日本芸術文化振興会監事
  榊原 悟 岡崎市美術博物館館長・群馬県立女子大学名誉教授
  佐藤 孝之 東京大学名誉教授
  田代 和生 慶応義塾大学名誉教授・日本学士院会員

3.表彰

德川賞 賞状ならびに副賞100万円