第16回「徳川賞」

表彰活動

第16回「徳川賞」

第16回の「德川賞」は下記の著作を受賞作とすることに決定し、平成30年11月3日(祝)東海大学校友会館にて授与式を行います。

近世日本政治史と朝廷
著者:山口 和夫
発行:吉川弘文館

なお、本年度は「德川賞」に加えて「德川賞 特別賞」として次の著作が選定されました。

世界史からみた「琉球処分」
著者:ティネッロ・マルコ
発行:榕樹書林

選考過程

平成30年7月に第1回選考委員会を開催し、対象期間である平成29年に刊行された日本近世に関する著書より31点を選定し、次の11点を第二次候補に絞った。

書名著者出版社
『民衆運動からみる幕末維新』谷山 正道清文堂出版
『近世中後期の藩と幕府』荒木 裕行東京大学出版会
『絶海の碩学』池内  敏名古屋大学出版会
『近世日本政治史と朝廷』山口 和夫吉川弘文館
『神宮伝奏の研究』渡辺  修山川出版社
『キリシタン信仰史の研究』五野井隆史吉川弘文館
『近世潜伏宗教論』大橋 幸泰校倉書房
『武士神格化の研究』高野 信治吉川弘文館
『漢文圏における荻生徂徠』藍  弘岳東京大学出版会
『世界史からみた「琉球処分」』ティネッロ・マルコ榕樹書林
『パリ万国博覧会とジャポニスムの誕生』寺本 敬子思文閣出版

これらを審査員5名が分担・精読し、9月18日の第2回選考委員会において慎重な審議を経て、以下の3点が「德川賞」最終候補に残った。 審議を尽した結果、『近世日本政治史と朝廷』を「德川賞」に選定した。

『民衆運動からみる幕末維新』
著者: 谷山 正道
発行: 清文堂出版

『絶海の碩学』
著者: 池内  敏
発行: 名古屋大学出版会

『近世日本政治史と朝廷』
著者: 山口 和夫
発行: 吉川弘文館

第16回「徳川賞」 選考要領

1.選考対象

また、外国人研究者による日本語著作『世界史から見た「琉球処分」』が高く評価され、その功労を「德川賞 特別賞」として表彰することとした。

(イ)平成29年1月1日より同年12月31日までに日本語にて刊行された、日本近世に関するすぐれた研究著書
(ロ)日本近世の範囲は徳川時代を中心に、織・豊時代および明治初期を含むものとする
(ハ)日本近世における政治・経済・行政・外交・生活・文化・思想・芸術・宗教・教育・建築・医学・言語等全分野および周辺分野、またはこれ等多くの分野を横断した総合的な領域についての実証的かつ顕著な研究成果の著書
(ニ)編纂書・注釈書・辞書・調査報告書等は含まない