久能山東照宮博物館　常設展示

「徳川綱吉と儒教」

　17世紀に江戸幕府が安定期を迎えると、仏教、儒教などの思想・学問が武家の教養として重視されるようになりました。特に「生類憐みの令」と称される一連の法令を発したことで有名な5代将軍綱吉は、「仁」と「礼」に基づく各々の徳性と規範を説く儒教の教義を尊重し、自ら大名、幕臣らに四書五経をはじめとする儒学の経典を講義するほどに傾倒します。綱吉が儒教的な「仁政」理念に基づく政策を推し進め、儒教を創始した孔子を祀る「湯島聖堂」を建立して、儒教の普及に努めました。本展示では、綱吉と儒教に関連する作品を厳選し展示いたします。

会　期	2017年6月15日（木）〜2017年8月16日（水）
展示資料	・徳川綱吉筆　｢仁義礼智信｣ 　・徳川綱吉筆　｢思誠｣ 　・徳川綱吉筆　中庸抜書 　・徳川綱吉筆　｢忠敬｣ 　・徳川綱吉筆　「君臣千歳遇忠孝一生心」 　・領知判物（南禅寺宛） 　・徳川綱吉朱印状　大聖寺宛