2015年
徳川家康没後400年記念
東北歴史博物館 平成27年度特別展・秋田県立博物館 開館40周年記念特別展
「徳川将軍家と東北―泰平の世の歴史と名宝―」
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徳川将軍家を中心として幕府と各藩で全国規模の統治を行った江戸時代は、戦争のほとんどない「平和」の時代であり、歴史上特異な時代です。その260余年は、現在まで続くその後の歴史と日本文化に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。ここ東北地方においても、今なお受け継がれる文化や精神世界、水田の多く見られる景観など、この時代に源を発するものが極めて多くあります。いわば“ふるさと”の原型が形作られたのもこの時代でありました。江戸時代を振り返ることは、今に続く文化や精神世界の直接的な源流をたどることに他なりません。 また、徳川将軍家と東北との関係に目を移すと、関ヶ原合戦前後における東北武家各氏の動きとその後の領知割りの結果、相馬・伊達・南部など中世から東北に所領を持つ大名と、佐竹・上杉など他地域から移ってきた大名によって、新たな東北の歴史が始まりました。また、山形県や福島県には譜代大名領や幕府直轄領が多いことも特徴の一つです。そして時代が終焉を迎える戊辰戦争に際しての諸藩の動きは、徳川将軍家と東北が浅からぬ関係にあったことを物語るものです。 本展は、江戸という時代について、政治的な頂点に立ってその時代を主導した徳川将軍家の歴史と、その東北との関係性という視点から読み解こうとするものです。徳川将軍家の歴史については主に公益財団法人德川記念財団所蔵の伝来の品々によって振り返り、また東北との関係の中で特筆すべき事件やつながりなどを取り上げます。これによって、“ふるさと”の原型が形作られた江戸時代とは、どのような時代であったのかを少しでも理解していただければと思います。 ただ、その美しき東北のふるさとも、東日本大震災によって大きな被害を受け、復興の道のりは容易ではないと言わざるを得ません。しかしながら、長い戦乱の世から泰平の世を築き、それを守り続けてきた徳川将軍家の歴史を振り返ることは、これからの東北にとって何らかの示唆を得られる機会となるでしょう。 |
 重要文化財 唐物肩衝茶入銘初花 当財団蔵  東照大権現像 天海賛 当財団蔵 |
| 会 期 | 宮城：平成27年7月11日（土）～8月23日（日） 秋田：平成27年9月12日（土）～10月25日（日） |
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| 会 場 | 東北歴史博物館 ／ 秋田県立博物館 |
| 出品資料 | ＊当財団から下記資料等を出品いたします。
「徳川将軍家と東北」展示資料一覧 |
| 関 連 | ■東北歴史博物館 記念講演会 7月11日（土） 3F講堂（入場無料） 「徳川の『平和』と東北」 德川恒孝理事長 ■秋田県立博物館 記念講演会 9月12日（土） 講堂（入場無料） 「徳川の『平和』と東北」 德川恒孝理事長 ■秋田県立博物館 特別講座 9月27日（日） 「幕末明治の徳川家と東北」（仮題） 德川家広理事 |
