久能山東照宮博物館　展示

2010年9月3日（金）〜11月8日（月）
「五代綱吉とその時代」

　五代将軍徳川綱吉（1646〜1709）は、歴代将軍のなかでもとくに名前が知られている人物です。俗に「犬公方」といわれる綱吉は、動物愛護法とされる「生類憐みの令」というユニークな政策を展開しました。綱吉の時代は、関ヶ原の戦いや大坂の陣からちょうど100年にあたる時期であり、泰平を謳歌する華やかな元禄文化が隆盛をきわめました。明清交替による東アジア世界の大きな変動のなかで、学問（朱子学）の重要性を多くの知識人たちが認識していきました。

「好学の君主」として知られる綱吉は、学問を好み、多くの絵画や書を遺しています。今回の常設展では、綱吉自筆の書画を展示いたします。元禄という泰平の世の中にあって将軍として活躍した綱吉に、思いを馳せていただければ幸いです。

　
　　 平成22年9月